人間ドックで調べるクレアチンとは?

クレアチンというのは筋肉に含まれるアミノ酸です。代謝されると体の中のゴミ(老廃物)になります。健康な人の体では腎臓でろ過されて尿として排出されます。人間ドックでクレアチン(Cr)を調べても、何のことだか分からない人の方が多いと思います。

クレアチンの値はmg/dlで測ります。値が低いと筋ジストロフィー、値が高いと急性腎炎・慢性腎炎・腎不全・尿毒症・尿路結石といった病気のリスクが高くなります。人間ドックでの基準値は男性が0.5~1.1、女性が0.4~0.8となっています。女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、低めの値が基準値となっています。

人間ドックでクレアチン値の量が少ないと言われたら、筋肉の病気の可能性があります。数値が高い場合には腎臓の病気が考えられるので、さらに精密検査を行うこともあります。クレアチンは腎臓の機能を調べる時の指標とも言われますが、あまり馴染みのない成分であるため指摘されてもピンとこない人が多いようです。腎機能を調べる検査では、クレアチンの他に尿素窒素(BUN)の検査が行われるのが一般的です。

尿素窒素も体内のたんぱく質の老廃物ですが、こちらは肝臓でアンモニアと二酸化炭素を原料にして作られるので、腎臓の機能に加えて肝臓の機能の障害を見つけることが出来ます。腎臓の病気ではむくみが出ることが多く、また尿毒症など尿で老廃物が捨てられずに体内に毒素が回ってしまう症状では、吐き気などを伴うこともあります。

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