脳腫瘍や脳血管疾患に対する人間ドック

人間ドックのなかには、特定の臓器の状態やその臓器で発症する疾患の可能性について専門的な検査を行うものがあります。代表的なものとしては、心臓の状態や冠動脈を調べる「心臓ドック」、脳内をCTやMRIで画像化して腫瘍や脳血管の状態を調べる「脳ドック」があります。脳疾患は、症状が進行して発作が起きた場合、身体の一部が動かなくなるなどの介護が必要になるレベルの後遺症が残る危険性があります。また、くも膜下出血のような脳血管疾患の場合は、意識を失った後はそのまま死亡してしまう確率が高いです。

脳梗塞の種類のなかには、自覚症状があまりない隠れ脳梗塞と呼ばれるものもありますが、人間ドックではそのような通常ではわからない小さいな異常も発見することができます。検診センターや専門病院によって、脳に関する人間ドックの検査項目や検査方法は違いますが、頭部CTと頭部MRIの検査を受けると大部分の脳疾患のリスクを調べることができます。それ以外の検査としては、頭部MRAや頸動脈エコーなどがあります。脳ドックを受診するのに適した年齢としては、40歳を過ぎたら、5年に1度は受診したほうがよいです。

また、脳疾患の原因になりやすい高血圧や糖尿病、肥満の人も罹るリスクが高いため、受診したほうがよいです。血縁者に脳疾患患者がいる場合は、40歳未満でも一度は脳の検査を受診しておいたほうが安心です。一般的には、脳に関する検査と通常の生活習慣病やがん検診がセットになったものが多いです。

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