人間ドックの内容と注意したいこと
人間ドックは、自覚症状の有無にかかわらず、定期的に医療機関で精密検査を受けることです。人間ドックの目的は、病気の早期発見と新しい病気の発症の予防です。職場や自治体の健康診断より検査項目が多く、検査結果をもとに医師・保健師・看護師・管理栄養士・健康運動指導士などから、直接指導を受けることができます。日帰りの人間ドックでは、基本検査項目が47項目あり、費用は医療機関によって違いますが、3万円から5万円程度で、CTやMRI、超音波検査などのオプションを追加すると10万円以上かかります。
1泊型では、入院するか指定の宿泊施設に泊まって、2日間にわたり検査を受けるので、さらに高額になります。人間ドックには基礎ドックと専門ドックがあります。基礎ドックでは、生活習慣病に関わる健康診断の検査項目を詳細に調べます。専門は、がんドック、脳ドック、心臓ドック、レディースドックなど、特定の領域をより精密に検査します。
目的に合わせて、これらを組み合わせて受けることができます。人間ドックを受ける際には、次のような点に注意します。まず、検査前だけ禁酒や禁煙などをして検査結果をよくしようとせず、検査まで普段どおりに過ごすことです。現在の健康状態を調べるためにも、これは大切です。
ただし、指示された注意事項があれば守ります。また、検査結果に再検査や精密検査が必要となった場合には、必ず受けるようにしましょう。病気の早期発見には大切なことです。内視鏡検査で麻酔や鎮静剤を使う場合には、車の運転ができませんので注意しましょう。