人間ドックと特定健康診査にはどのような違いがあるか

人間ドックは、自分自身の身体の状態を知るためにも1年に1回程度は受診することが望ましいとされています。しかし、人間ドックと同様に1年に1回程度の受診が望ましいとされているものには、他にも特定健康診査と呼ばれるものがあります。では、この特定健康診査は人間ドックとどのような違いがあるのでしょうか。人間ドックと特定健康診査における最も大きな違いは、前者が受診することで身体のほぼ全体の状態を知ることができ、受診日以後の病気の予防につなげられるのに対して、後者は病気の予防につなげることが目的であることは前者と一緒であるものの、検査はメタボリックシンドロームに着目した内容になっています。

特定健康診査の検査項目は身体測定や血圧測定、血液検査、尿検査、内科診察といった比較的身体の負担が少ないもので構成されており、レントゲン検査や超音波検査といった医療機器を用いた大掛かりな検査は含まれていません。なぜなら、メタボリックシンドロームであるかどうかは、腹囲、血圧、血液中の脂質、空腹時の血糖値の4つの測定値を知ることができれば診断することができるからです。検査項目の数が少ないので、当然のことながら全ての検査を受け終えるまでにかかる時間も短く、早ければ1時間程度で、時間がかかっても2時間程度で終了します。人間ドックの場合、全検査を受け終えるまでにはどんなに短くても3時間程度はかかり、受診日の午前中は全て検査を受けるのに費やすことになります。

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