胃がんの人間ドックではどの検査がベスト?
胃の検査といえば、バリウムを飲まされたり、ぐるぐる回されたり、鼻や口から内視鏡を突っ込まれたり、と嫌なイメージを持っている人が多い検査でしょう。バリウムも嫌だし、内視鏡も嫌だし、という気持ちもわかりますが人間ドックで胃がんを早めに見つけることで、生存率はぐっと高まります。胃がんを発症しやすくなるのは40歳以降で、進行しても自覚症状がないのが特徴です。自覚症状があったとしても、食欲不振による体重減少や胃痛などで、放っておけば治るだろうと思ってしまう人が多いがんです。
最近では内視鏡を使ってメスを使わない方法で手術が可能と言われていますが、それは胃がんが小さいうちです。大きくなってしまうと、やはり開腹手術が必要になります。早期発見ならば開腹手術を行わなくても内視鏡でポリープの切除も可能なので、人間ドックでがん細胞を初期のうちに見つけることが大切です。人間ドックで受ける検査としては、胃バリウムという造影剤を飲んで撮影検査する方法・口から入れる胃カメラ(経口の上部消化器内視鏡)・鼻から入れる胃カメラ(経鼻の上部消化器内視鏡)による3つが多いです。
このうち、観察と同時にポリープの切除や細胞の採取が可能なのは内視鏡による方法です。最近では胃バリウムよりも胃カメラを選択する人が増えているようです。そのほか、カプセル型の内視鏡を飲んで撮影する負担の少ない方法も登場していますが、こちらは胃バリウムと同様に観察と処置は同時に行うことが出来ません。検査方法として今の所ベストなのは、経鼻内視鏡ということになりそうです。