いびきが酷い人の人間ドック

いびきは、就寝中に喉や鼻に続いている上気道粘膜を空気が通過することで、振動が起こり発生します。ずっといびきをかいている単純いびき症もありますが、これよりも問題となるのは上気道が狭まってしまい起こる上気道抵抗症候群や、一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸症候群は事故などでも世間を騒がせた病気ですが、これらの病気の有無も人間ドックでは早期発見することが可能です。いびきは特別な病気ではないと思ってしまうかもしれませんが、ストレス・肥満・加齢などあらゆる体の機能に関わっているケースも多く、放置しておくと症状が進行する可能性もあります。

いびきが酷い人に多い病気では、肥満症・高血圧・糖尿病・呼吸器疾患・咽頭炎・蓄膿症・脳卒中・不整脈・心筋梗塞・脳梗塞・睡眠時無呼吸症候群・慢性疲労症候群などがあります。いびきから考えられる病気は、生活習慣を改善すれば良い軽度のものから、医療機関の受診が必要になる中度のもの、直ちに治療を開始しなければならない重度のものまであります。「いびきが酷いくらいで人間ドックを受けるなんて大げさすぎる」と軽視してしまわないことが大切です。人間ドックで検査する項目としてオススメなのは、鼻咽喉ファイバー検査・鼻喉通気度検査・血圧検査・血液検査・安静時心電図・脳波検査・睡眠ポリグラフィーです。

睡眠ポリグラフィーでは特別な機械を使って睡眠時の脳波・心電図・呼吸・筋肉の動きを調べることが出来ます。