ストレスを感じやすい人の人間ドック

人間ドックは体の機能を調べて病気の有無を調べる検査ですから、直接心の疾患を見つける効果はないかもしれません。しかし、ストレスによる病気では心の症状と体の症状が組み合わさった心身症になることもあります。心身症では、人間ドックの異常値から心の疾患を見つけられる可能性もあります。ストレスと一口に言ってしまいましたが、ストレスには物理的なストレスと精神的なストレスの2つがあります。

物理的なストレスには暑さ・寒さ・飢餓・疲労・圧力などがあります。一方、心疾患を来たしやすいのは精神的なストレスです。こちらは不安・悲しみ・怒りなどの刺激により交感神経がバランスを崩すことで症状が出やすくなります。なぜ交感神経が関わってくるかというと、体の状態を正常に戻そうとして血圧が上昇したり、心拍数が上がったり、ホルモンがたくさん分泌されたり、といった反応が起きるからです。

ストレスが大きくなると交感神経が働きすぎて、健康へのリスクが高まります。うつ病・心身症・胃炎・十二指腸潰瘍・過敏性腸症候群・高血圧・自律神経失調症・チック・メニエール病・夜尿症・更年期障害・円形脱毛症など、様々な病気のリスクが上がります。人間ドックで診てもらうときは、血圧や血液検査に加えて、胃バリウム・大腸内視鏡・腹部CT・安静時心電図・眼底・頭部MRI・頭部CT・脳波を調べてもらうと発見率が高くなるでしょう。そのほか、自分が気になる箇所の検査もチェックしてみましょう。

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